株式会社田中箸店は、「箸街道」という言葉を大切にしています。
これは、古く小浜から京都に鯖を運んでいた道が「鯖街道」と呼ばれていることにちなみ、小浜の地にある田中箸店から、全国の皆様、そして世界の皆様へ箸を届ける道が続いていって欲しいという願いが込められています。
この願いは、若狭塗箸の産地として知られる小浜でも数少ない自社工場を構える田中箸店ならではといえると思います。
自分たちの手で生産したお箸を、責任をもって皆様に届けたい。
私たちは、今日も箸街道の出発点でお箸を作っています。

田中箸店では、作業工程に機械による効率的な生産を取り入れています。
しかし、機械作業といっても、塗料の調合や不良品の選別、機械のメンテナンスなど、人の目と手による繊細な調整が必要であり、いわば職人の道具の延長にあると考えています。
伝統的な若狭塗の技法による箸生産も行っており、日々職人たちが想いを込めて作っています。